ヴェニスに死す。親子以上の年の差の青年愛。


今から四十年以上前の映画「ヴェニスに死す」について、最近とても気になっていたので鑑賞しました。

特に印象的だったのが、水着姿の青年タジオが浜辺で佇んでいると建物から手を上げ、笑みを見せた作曲家であり初老のアッシャンバッハでした。

アッシャンバッハたる初老の作曲家が、美青年タジオに魅せられ恋に落ちる様子が描かれていましたが、何と言っていいのか言葉に詰まりました。

というのも、老年の男が親子以上も年がかけ離れている青年に、同性愛の感情を抱いてしまうのですから。

また青年タジオ役のビョルン・アンドレセンは、鼻筋の通った切れ長の瞳に髪は耳にかかるほどの長さで、見方によっては女性的でもあり中性的な印象も持てなくはありませんでした。

スラッとした体形、それでいてキリッとした眼差しのタジオに、男がどんどん引き寄せられていくようにも感じとれました。

そんな同姓からも好意を抱かせるタジオを見て、サタンのルシファーやテルマエロマエの美青年アンティノウスを思い出すのでした。

霊界でのルシファーは、持ち前の頭脳と美しさで周囲を惑わしていたようですが、異性だけではなく同性さえも共に惑わしていた気がしてなりません。

タジオ役のビョルンも演技でやってるのでしょうが、その眼差しや美しさからも不思議な魅力を放っています。

彼の生い立ちを調べてみると、五歳の時父親が蒸発し、そのせいで母親は自殺にまで追い込まれていますが、そのような環境も彼の魅力に影響してるのかも知れませんが。

テルマエロマエでの皇帝ハドリアヌスが男色で、美青年アンティノウスを愛人として囲っていましたが、そのアンティノウスもナイル川で溺死してしまいます。

今となれば、溺死ではなく生贄だったのではないかと感じてしまいます。

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また、アンティノウス像の画像を見たのですが、見るからに力強い肢体で本当に溺れ死んだのかと考えてしまいました。

話を戻しまして「ヴェニスに死す」の作者トーマス・マンは1929年にノーベル文学賞も受賞しています。

トーマス・マン 第一次大戦前後

1914年第一次世界大戦が勃発。マンはこの大戦を文明に対する文化としてのドイツの戦いと位置づけてドイツを積極的に擁護したが、この立場はロマン・ロランや実の兄ハインリヒ・マンから批判を受け、一時兄弟で仲違いをすることになった(1922年に和解)。1915年より2年の間『非政治的人間の省察』を執筆、協商国フランスの帝国主義的民主主義に対し、反民主主義的不平等人格主義のドイツを擁護して論じた。1918年にドイツが敗戦すると、マンはドイツにおける市民社会の代弁者として各地で講演に招かれ、1923年の著作『ドイツ共和国について』でヴァイマル共和政への支持をドイツの知識層に呼びかけた。1924年魔の山』発表。1926年より『ヨセフとその兄弟』に着手。旧約聖書の一節をそれだけで図書館が建つと言われるほどの膨大な資料をもとに長大な小説に仕立て上げたもので、その後幾度も中断を経て1944年まで書き継がれた。1929年ノーベル文学賞受賞。翌年に受賞第1作となる『マーリオと魔術師』を発表する。

[引用元:Wikipedia]

小説や映画の世界でも、歪んだ恋愛観や同性愛などをテーマにしていて、そこに溺れて人々が堕落していくといった悪魔の思想を入れてる場合がほとんどなんですよね。

2017-04-22 19:00

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